農業従業者の減少、特に若い世代の人たちが他産業へ就労し、ほとんどが兼業農家であるため、休日に合わせての農作業です。
気象条件や稲の生育状態に合わせての適期防除は難しく、特に防除作業は重労働であり、農薬をあびてしまい人体への影響や環境問題に対する配慮も重要な課題です。
今後、米の価格が低下する方向にあると言われています。農作物の低コスト化、生産性の維持、向上していくには効率的な防除は欠かせません。
弊社は、水稲をはじめ麦や大豆の無人ヘリコプターによる防除を生産者と同じ気持ちで取り組んできました。これまでの実績で高い防除効果が評価され、生産者の信頼につながり無人ヘリコプターによる薬剤散布は、次世代の農業として大きな期待が寄せられています。
今後の課題として、地域ぐるみによる一斉防除の推進活動を提案しました。現在の防除面積は地域ごとにまとまっていないのが現状で、無人ヘリコプターで地域一斉に取り組むことにより病害虫の逃げ場がなくなり、優れた防除効果が得られ収穫品質を向上させ、環境保全やコスト低減に大きく貢献します。
無人ヘリ防除は低空で散布を行うため、農薬の飛散が格段に少なく周囲の環境にも配慮できます。これまでに費やしてきた時間を省く事ができ、ゆとりある農業経営が実現します。
無人ヘリで地区のほ場を一斉に、広域的な適期防除ができ、病害虫の逃げ場がなくなり、高い防除効果 がえられます。
地域一斉で取り組むことにより、コストの低減が図れます。
ローター(回転翼) の吹き降ろし風により、薬剤が株元や葉裏まで付着し、ムラのない防除効果を発揮。
いもち病・紋枯病等の病害や隠れた害虫にもよく効きます。
低高度で散布するため、ドリフト(飛散) が少なく、環境にやさしく適期防除が可能です。
作業員が農薬をかぶらず作業できます。
無人ヘリの散布飛行は、速度10~20㎞、高度3~4m、散布幅7.5mで、防除作業を行います。
一度に20リットルの農薬を積み、30分前後の飛行時間で2.5ヘクタールを散布することができます。
農薬が飛散すると影響を及ぼす危険性があると考えられる市街地周辺や民家が隣接している地域につい ては特に、防除実施日時を事前に伝える必要があります。
自動車、洗濯物、病院、学校、幼稚園、公共施設等への配慮も必要です。
今後、米の価格は下がる方向にあるといわれています。これからの防除は、低コスト化がより必要になります。防除コストの低減方法として水系別に作付け品種の統一と、地域ぐるみで一斉に防除できるよう面積を取りまとめていくことで、防除能率があがりコストの低減が図れます。 また防除効果も得られ収穫品質を向上させられます。
・JAみやこ ・JA北九州指定 各支部・支所 ・JA福岡 各支部・支所 ・JA行橋 各支部・支所
・ヤンマーヘリサービス株式会社 など多数